サーバーウテナ(サーバーラック用免震装置)Q&A集
- サーバーの地震対策について
- 仕様について
- 性能に関して
- 施工について
- 免震装置設置後について
- 保証について
サーバーの地震対策について
- 地震時にサーバーを守るにはどんな方法がありますか?
- 様々な方法があります。
| 対象 |
対策 |
概要 |
サーバーへの振動加速度入力 |
工期 |
| 機器 |
床固定 |
サーバーラックを床にボルトで固定する |
サーバーラック上部で地震入力が3〜4倍に増幅 |
短い |
| 床免震 |
床全体を免震支承により支持する |
地震入力を1/8程度に低減 |
中程度 |
| ラック免震装置 |
ラックと床の間に免震装置を設置する |
同上 |
短い |
建物を対象とした地震対策は免震・制振・耐震といった方法がありますが、いずれも大規模な工事と莫大な費用が必要です。
機器に対しての地震対策は、まず機器を床に耐震固定する方法がありますが、地震時にはサーバーへ大きな力が入力します。また、免震床の施工は大規模な工事と莫大な費用がかかります。
ラック免震装置は、サーバーへ入力する力も小さく、簡易な工事で低コストでの設置が可能です。
- ラック免震装置による対策の特徴はなんですか?
- 従来、ラックの地震対策は「床固定」をして、転倒を防ぐのが一般的でした。しかし大きな地震力が入力したとき、ラック内の機器、特に衝撃に弱いハードディスク等が故障する確率が高まります。それに対し、免震床やラック免震装置による対策はラックへの地震力入力が小さく、衝撃に弱い機器への対策として有効です。
さらに、ラック免震装置による対策は既存サーバーへの施工が他の対策と比較して容易です。
- ラック免震装置による対策が最適なのはどのような場合ですか?
- ラックに収納された既設サーバーをお持ちで、地震対策をしていない場合
- 免震するラックが数台の場合やフロア内に点在している場合
- 短期間で地震対策をする必要がある場合
仕様について
- ラック免震装置はどのような仕組みですか?
- ラック免震装置は上部の免震台が、ベース部分と独立して水平方向に最大365mm自由にスライドします。その為、地震の水平方向力がベースに加わっても、ほとんどラックには力が伝わりません。これがラック免震装置の仕組みです。
- 搭載可能なサーバー+ラックの重量はどれくらいですか?
- ラック1台搭載用は650kgまで、2台搭載用は1300kgまでです。
※上記以外の高荷重用も設計致します。
- 搭載機器の重量が変化しても問題はないですか?
- 問題はありません。積載重量が変わっても固有周期等、免震性能は変わりません。
- 1台用や2台用の連結は可能ですか?
- 可能です。免震装置同士をボルト結合することにより、一方向に連結可能です。
- 万が一免震装置の作動範囲を越える地震変位が入力したら、サーバーラックは転倒しませんか?
- 弊社の免震装置は建物躯体とサーバーラック、それぞれにボルト固定されています。また、免震装置は上下レールが分離しない機構になっています。従って、サーバーラックが転倒することはありません。
- ジンクウィスカ(亜鉛から生じる針状結晶)対策はしてありますか?
- 対策済です。コンピュータのシステムエラーの一因とされているジンクウィスカを発生しない材料を使用しています。
性能に関して
- どのくらいの免震効果がありますか?
- 神戸海洋気象台で観測された兵庫県南部地震は最大818galの大きさでしたが、これを入力するとラックには107〜120galの大きさが伝わります。約1/8の大きさに低減する効果があります。
施工について
- 既存のサーバーラックに取り付けることは出来ますか?
- 可能です。一旦ラックを既設場所から移動又は上方向にジャッキアップし、免震装置を据え付けた後にラックを持ち上げて免震装置上に搭載します。
- 建物躯体と免震装置はボルト固定をする必要があるのですか?
- 建物躯体または架台と免震装置はボルト固定します。それにより免震装置の最大変位を越える地震があった場合でもラックの転倒を防止できます。
- サーバーラックと免震装置はどのように固定するのですか?
- サーバーラック1台あたりボルト4本で固定します。
- 免震装置の設置場所について注意する点はありますか?
- 地盤と収容建物の構造の強度が地震に耐え、装置の可動範囲365mm以内に物が置かれていない場所に設置して下さい。
- ケーブル類はどうすればよいですか?
- ケーブルは、余長を50cm程度取って下さい。そして免震装置の中央の配線用開口部を通すか、ラックの上部または側面から配線して下さい。免震装置を設置した後、ゆっくりと最大変位まで動かして免震装置のレールが配線ケーブルを巻き込まないことを確認して下さい。
免震装置設置後について
- 免震装置のメンテナンスは必要ですか?
- 基本的にメンテナンスの必要はありません。サイドカバーを開けて、免震装置のレールに埃やゴミが溜まっていた場合は取り除いて下さい。
- サーバー機器の入れ替えをするときに、免震装置が作動してしまうことはありませんか?
- 作業は、必ず免震装置の側面カバーを開けてホルダー(固定金具)を使用し、免震装置を固定してから行って下さい。作業終了後、ホルダーを外して免震装置の動作確認後、サイドカバーを閉めて下さい。
- 追加でサーバーラックを増やしたいときはどうすればいいのですか?
- 免震装置は連結可能ですので増設していくことができます。御相談下さい。
保証について
- 製品の保証期間はどうなっていますか?
- 無料修理期間は正しい使用状況においてお買い上げ日から1年間です。搭載品についての保証は一切負いかねますのでご了承下さい。
- 地震が起きたときのサーバー機器の保証はどうなっていますか?
- 本品は設置場所の地盤と収容建物の構造の強度が地震に耐え得ることを前提とし、正しい使用状況下において地震の水平変位振幅が設定変位を下回る場合に、搭載品が受ける地震による揺れを低減することを目的とした装置です。地震に対しての無災害を保証するものではありません。