Dual AMD(高層建築物用アクティブ・マス・ダンパー)

DUAL AMD

本装置は高層建築物に対し、風振動などの水平方向(XY2方向)の環境振動を低減するのに用いられます。付属の加速度センサーで対象の水平振動を感知し、その揺れに振動マスを同調させることで対象の水平振動を吸収し抑える仕組みになっています。上下振動用AMDはこちら

製品概要

製品名

Dual AMD

特長

  • 1台でXY2方向動作
    2段式でX方向、Y方向の動作が可能
    X,Y方向とも各2軸の駆動装置があり必要出力に応じて1軸に変更も可能
  • ストローク
    ボールねじ式としては破格の大ストローク±950mmを実現
  • 100tの大質量錘
    50t~100tまで対応
  • 施工性
    各段とも2分割フレームを採用、吊り上げ、運搬が容易
  • 耐候性
    リニアガイドとボールねじにジャバラ、シール、表面処理
    モーターと軸受にカバー、シール
  • 保守性
    ジャッキアップ設備など(クレーンのない屋上で保守が容易)
  • 専有面積と高さ
    本体のみ:7.7×7.9m(メンテナンス空間含む)
    高さ:3.15m(100tコンクリート錘の場合)
    制御盤:0.8×6.4m

構造

構成要素

振動錘、フレーム(最下段:固定、中間:可動)、電磁ブレーキ、サーボモーター、加速度センサー、ボールねじ、リニアガイド、制御盤で構成されています。

原理

制振対象(建物等)の振動を加速度センサーでモニターし、それを低減させるために制御演算をリアルタイムで行い、アクチュエーターによって振動マスを駆動させます。
制振対象(建物等)の特性に合わせ、プログラム上でチューニングを行います。

仕様

振動マス質量[t]アクチュエーター最大制御力[kN]ストローク[mm]本体寸法(最大)[m]制御盤寸法[m]周波数範囲[Hz]
50~100各段200±950W7.7×D7.9×H3.15W6.4×D0.8×H2.30.2~0.5

仕様範囲外でも対応可能な場合がございますのでご相談ください

関連ページ

AMD vs TMD 徹底比較

建物床の振動対策としてよく使われるAMD(Active-Mass-Damper)とTMD(Tuned-Mass-Damper)について、 特徴・ コスト・メンテ性などの比較をまとめたレポートです。

関連お役立ちコンテンツのご紹介

ダウンロード資料

高層建築物用AMD ハードウェアの技術
高層建築物の風揺れを制御する大型AMDについて、基本的な制振の仕組みから詳しい機構と構造までハードウェアの面について解説しています。高層建築物用の大型制振システム特有の制約条件や求められる技術要素を詳しく紹介しております。
⇒資料の一部を見てみる


   

プレミアム会員登録(無料)後にダウンロードいただけます。こちらからご登録ください。

既にご登録済みの方はマイページからダウンロードいただけます。